展覧会情報

「木のシンギュラリティ」

2016年11月10日

AYASTAB - 無題 (2)

「木のシンギュラリティ」

 

 東京藝術大学彫刻科木彫研究室は、2005年より旧平櫛田中邸の修復保全と作品の研究発表を目的とした展覧会、「アトリエの末裔あるいは未来」を10回にわたり行ってきました。

 この度、その「アトリエの末裔展」の精神を受け継ぎつつ、装い新たに木彫研究室に在籍する学生の自主企画の展覧会として、私たちは「木のシンギュラリティ」を開催いたします。

 

 シンギュラリティとは、英語でブラックホールの中心である「特異点」を意味します。ブラックホールは空間を捻じ曲げるほどの重力を持つ実在する天体ですが、その実態は解明されていません。シンギュラリティという言葉には、強い求心力と実態のつかめない怪しさが内包されています。  

 彫刻における木という素材は、ブラックホールと同様に、その中心へ私たちの意識を促します。他の素材と比べて、木は芯を持っていることが大きく異なる点です。そして、その芯から外側に向かう年輪の広がりが木目となって彫刻の表面に現れます。木に彫刻をしている時、私たちはその表面に「木」という生命のシンギュラリティを垣間見ています。

 また、彫刻と自身との関わりの中で、私たちはそれぞれが持つ「特異点」を探さなければなりません。歴史や素材、他者との対話の中で自己を見つめるということを、彫刻の制作によって進めていくのです。

 荒削りかもしれませんが、田中邸に新たな木彫の持つ「シンギュラリティ」が立ち現れることを願っています。

 

【会期】    2016年11月18日(金)~11月27日(日)※21日(月)休館

 

【時間】   10:00-17:00

 

 

【会場】   旧平櫛田中邸 〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-20-3

 

【入場料】  無料

 

【関連企画】 アーティストトーク 11月26日(土)13:00~

 

【出品者】

赤穂 進  AKO Susumu

浅野井 春奈 ASANOI Haruna

荒木 秀造 ARAKI Shuzo

亀谷 さつき KAMEGAI Satuki

北山 翔一 KITAYAMA Shoichi

倉田 紗希 KURATA Saki 

笹野井 もも SASANOI Momo

純浦 彩 SUMIURA Aya

髙山 瑞 TAKAYAMA Midori

張 龍 ZHANG Long

丸山 太郎 MARUYAMA Taro

矢田 遊矢 YATA Yuya

山本 桂輔 YAMAMOTO Keisuke

吉野 俊太郎 YOSHINO Shuntaro

 

【協力】岡山県井原市、たいとう歴史都市研究会、椎原晶子、東桜木町会、平櫛弘子

県北芸術祭 芸大子アートプロジェクト[彫刻チーム]

2016年10月17日

県北

「大子町の彫刻展」

 

東京藝術大学彫刻科、シラパコーン大学彫刻科のメンバーによる作品の交流展覧会を旧初原小学校と奥久慈茶の里公園にて行います。それぞれの作家が舞台となる空間やそこにある背景について考え、作品を制作し展示します。

 

【会期】   2016年9月17日(金)-11月20日(日)

 

【展示会場】

⑴旧初原小学校

開場時間  9:30-16:30(会期中無休)

住所 茨城県久慈郡大子町大字初原960 

https://kenpoku-art.jp/venues/22/

 

⑵奥久慈茶の里公園

開場時間  9:00-17:00 (※休園日:水曜日)

住所 茨城県久慈郡大子町大字左貫1920 

電話番号 0294−73−1234

https://kenpoku-art.jp/venues/32/

 

【出品者】   

東京藝術大学彫刻科

木戸 修、本郷芳哉、井原宏蕗、福迫大智、迎星二、朴 民洙、鈴木弦人、内藤早良、渡辺志桜里、松島勇祐、ムスタファアイクルト 

 

シラパコーン大学 彫刻科 

Jakapan Vilasineekul、Pichate Kiewprasirt、Sawanya Chanturasamai、 Kittipol Camtawee、Thanatcha Chairin、Aphinya Watheephakdee  

 

【展示作品詳細】

http://geidaichoukoku.com/?p=2522

 

木戸先生作品

 

 

 

公開制作「削ろうわらぼっち」  

 

大子町特有の稲わらの保存方法である「わらぼっち」を彫刻し、アート作品を公開制作しました。稲作の手法の移り変わりによって、先史から長い年月をかけ文化として培われてきた稲作を中心としたサイクルが、藁そのものの姿と共に姿を消しつつあります。日本と同じく米食の文化を持つタイにあるシラパコーン大学と共に、そこから見える両国や現代社会が包括する問題について考えつつ、新たな「わらぼっち」の姿を創り出しました。 

【公開制作日】 2016年9月17日(土)  

【展示会場】 袋田の滝カントリークラブ入口付近茨城県久慈郡大子町初原19-9付近)

【参加チーム】  

東京藝術大学 彫刻科・シラパコーン大学 彫刻科  

【制作協力】 小澤英俊氏・小澤松男氏 

 

わらぼっち

「第十回 アトリエの末裔あるいは未来」展

2015年10月8日

旧平櫛田中邸4P/表面out

田中先生も知らない木彫の未来、82名の未だ見ぬかたち

 

 「アトリエの末裔あるいは未来」展は、東京藝術大学彫刻棟「木彫室」と「旧平櫛田中邸」という二つのアトリエを介して生まれる彫刻の展覧会です。東京藝術大学彫刻科木彫研究室が主催し、旧平櫛田中邸の文化財保護・補修も目的としたこのサステイナブルな試みは、2006年に始まり、今年で10回目を迎えます。

 「木彫室」と私達が呼び親しんでいる木彫用のアトリエは、とても高い天井や、全面板張りの床など、特別な雰囲気を感じる空間です。そこには私達の沢山の先輩方がつけた痕跡が数多くあり、歴史あるアトリエの匂いがします。

 一方「旧平櫛田中邸」は、かつて藝大で教鞭をとられた近代を代表する彫刻家、平櫛田中(ひらくしでんちゅう)が暮らした邸宅で、アトリエを中心に設計され、生活スペースと制作の場、双方の性格を持った独特のつくりをしています。田中先生の彫刻家として生きた時間を感じることが出来る場所です。

 この展覧会に出品される彫刻作品は、これら二つのアトリエを行き来した結果として、生まれます。

 この度は第10回を記念し、従来の展示に加えて、東京藝術大学大学美術館陳列館での過去出品者による展示も企画いたします。「田中邸」同様、「陳列館」も歴史ある建物です。総勢82名の彫刻家によって作られた新しい木彫作品を、これら二つの歴史的な建築に展示することで、「アトリエの末裔あるいは未来」展の集大成となるでしょう。

 また会期中には、大学美術館本館にて、田中先生が生前収集寄贈された、貴重な近代彫刻コレクションである「田中コレクション」による特集展示が行われます。本展と合わせて、日本の彫刻、木彫の魅力をご高覧いただければ幸いです。

 

【会期】   2015年11月20日(金)-29日(日)※24日(火)休館

 

【時間】   10:00-17:00 ※入場は16:30まで

 

 

【会場】   旧平櫛田中邸         〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-20-3

       東京藝術大学大学美術館陳列館 〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8

 

【入場料】  無料

 

【関連企画】●シンポジウム 11月22日(日)13:00-17:00

       会場:東京藝術大学美術学部中央棟1階 第一講義室

       入場料:無料(先着180名)

 

       13:00-<第一部>講演会「象徴としての肉的情感

                      -平櫛田中のエッセンス-」

 

             山崎 泰行(美術評論・Dの3行目 本学芸術学科修士2年)

 

       14:00-<第二部>講演会「近代日本木彫のリアリズム

                     〜佐藤朝山・橋本平八・平櫛田中を中心に〜」

             藤井 明(小平市平櫛田中彫刻美術館 学芸員)

 

       15:00-<第三部>パネルディスカッション 「田中先生から学ぶこと」

             藤井 明(小平市平櫛田中彫刻美術館学芸員)

             名嘉 雄樹(美術評論・Dの3行目)

             小俣 英彦(本学彫刻科非常勤講師)

             北山 翔一(本学彫刻科博士課程2年)

         司会: 深井 隆(本学彫刻科教授)

 

      ●お茶会(邦楽演奏)11月29日(日)14:00-15:00

       邦楽家による演奏会+お茶会

       会場:旧平櫛田中邸

       会費:500円(藝大フレンズ会員無料)

 

 

【出品者】

●旧平櫛田中邸(五十音順)

赤穂 進   浅野井 春奈 伊吾田 道子 井原 宏蕗  大石 雪野

大竹 利絵子 小俣 英彦  海谷 慶   北山 翔一  國川 裕美

純浦 彩   高見 直宏  張 龍    長久 保華子 額賀 苑子

深井 隆   福迫 大智  村田 勇気  森 淳一   山口 桂志郎

山中 未有  山本 雄大

 

●大学美術館陳列館(五十音順)

相子 恭平  浅野井 春奈 足立 仁史  渥美 雅史  井浦 千砂

池島 康輔  一井 弘和  井戸 博章  伊藤 久也  稲田 侑峰

内田 麻ゆ  大竹 利絵子 大野 匠   大平 龍一  岡本 直浩

小畑 多丘  小俣 英彦  海谷 慶   柿原 岳史  勝田 えみ

加藤 大介  木口 敬子  木戸 龍介  木村 有貴子 工藤 湖太郎

國川 裕美  倉本 弥沙  桑田 朋以  今野 健太  佐藤 元彦

 

清水 淳   白尾 可奈子 鈴木 友晴  高畑 一彰  高見 直宏

龍野 大輔  館山 拓人  田中 圭介  棚田 康司  田村 崇

滝上 優   塚本 悦雄  東條 明子  土門 真莉子 中里 勇太

中澤 安奈  中西 紗和  中村 弘峰  名倉 達了  根上 恭美子

灰原 愛   原 真一   人見 元基  平原 なつこ 平山 紗代

ビル・ウォルフ   深井 隆   福迫 大智  藤川 真由子 藤原 彩人

牧田 草平  増井 岳人  松下 由紀子 宮原 嵩広  森 一朗

森 靖    森 淳一   山口 桂志郎 米林 雄一  渡辺 里紗

 

【主催】東京藝術大学美術学部彫刻科木彫研究室 アトリエの末裔あるいは未来実行委員会

【助成】公益財団法人野村財団、藝大フレンズ

【協力】岡山県井原市、椎原晶子、たいとう歴史都市研究会、東桜木町会、平櫛弘子

【お問合せ】050-5525-2163 彫刻研究室

「第九回 アトリエの末裔あるいは未来」展

2014年10月20日

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 「アトリエの末裔あるいは未来」展は、東京藝術大学美術学部彫刻科木彫研究室で日々制作を行う教員、大学院生が、平櫛(ひらくし)田中(でんちゅう)先生の生前アトリエとして住まわれた空間(旧平櫛田中邸)で作品を発表する展覧会です。

 平櫛田中先生は、西洋彫刻の思想が大きな流れとなった時代に、木彫を中心として独自の表現を模索しました。このことは多様な表現が混在し、自己の表現基軸として何を見い出すかを探求する現代の私たちにとって大きな示唆を含んでいます。

 第9回目となる今回は平櫛田中先生が生前東京藝術大学に寄贈された、自らの作品を含めた150点余りのコレクション(平櫛田中コレクション)の中から、私たちがそれぞれ作品を一点選び、実際に鑑賞し、その経験から着想を得て制作しています。作品から直に得られた感覚は、方法論としての引用、流用とは違った形で過去と現在、そして未来をつなぐ作品を生み出す原動力となり、私たちを突き動かしています。それぞれの表現を是非高覧下さい。

 

<出展作家>

相子 恭平  赤穂 進   浅野井 春菜  稲田 侑峰 小俣 英彦

海谷 慶   北山 翔一  國川 裕美   高見 直宏 田中 圭介

土門 真莉子 長久保 華子 長谷川 寛示  深井 隆  古山 英里香

村田 勇気  森 淳一   山口 桂志郎  山中 未有 (五十音順)

 

 

 

会期 2014.11/21[fri] – 11/30[sun] 時間 10:00 – 17:00 入場無料 会期中無休

会場 旧平櫛田中邸 〒110-0002 東京都台東区上野桜木2-20-3

助成 公益財団法人野村財団 藝大フレンズ賛助金

協力 岡山県井原市 たいとう歴史都市研究会 椎原晶子 東桜木町会 平櫛弘子 東京藝術大学大学美術館

東京藝術大学美術学部彫刻科木彫研究室企画

 

 

ウェブサイト

http://www.geidai.ac.jp/labs/denchu-matsuei-mirai/

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